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パンダ 24年担当…上野動物園の飼育員が定年(毎日新聞)

 日本で最も長くジャイアントパンダの飼育に携わってきた上野動物園(東京都台東区)の飼育員、佐川義明さん(60)が31日に定年を迎えた。37年の飼育員生活のうち ..

24年はパンダ担当。日中国交正常化の記念に贈られたランランとカンカンをはじめ 園でこれまでに飼育されたパンダ9頭すべてにかかわった。「2世誕生が一番の思い出」と振り返る。【長野宏美】  佐川さんは70年に東京都に採用され 上野動物園の配属となった。初めはゾウと猿山を担当したが ゾウと相性が悪く 近づくと牙をむいて威嚇された。  72年10月 パトカーに先導され 日本に初めてパンダがやって来た。日中友好のシンボル。園長は官房長官から「決して死なせてくれるなよ」と念を押されたという。佐川さんは翌年2月に結成された「パンダ班」の一員に選ばれた。緊張を感じる間もない。食事やフンの量まで記録した。主食は竹の葉だが 栄養を考えてミルクがゆやサトウキビを与えた。  国内はパンダブームに沸き 2世誕生の期待が高まる中の79年8月 ランランが突然倒れた。パンダ舎に泊まりこみ 看病を続けた4日目の深夜。「キャーン」とかん高い声が聞こえた。駆けつけるとランランのおなかがふくらんで すぐに縮んだ。息を引き取ったランランのおなかの中には 待望の2世が宿っていた。  母子を一度に失い 「涙が止まらなかった。悲しいのを通り越して 悔しくて。緊張と興奮でビールを飲んでも酔わなかった」という。  次のホアンホアンとフェイフェイでは人工授精を試みた。初挑戦のため 獣医の補助として ヤギやクマで麻酔をかける練習を繰り返した。85年6月 第1子が誕生。佐川さんは飼育日誌に「バンザイ!」と書いた。2日で死んだが その後に生まれた2頭は元気に育った。  園のパンダは現在 ホアンホアンとフェイフェイの第3子と交換で北京から来たリンリンだけ。人間だと60歳過ぎにあたり 繁殖の希望はない。四つあるパンダ舎の空き部屋にはレッサーパンダが住む。  佐川さんは「さびしいけど 今まで十分楽しませてもらった。苦しいと思ったことは一度もありません」とパンダ舎を見つめた。

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